dnGrep|検索結果が見やすい&エディタ連携可能なgrepツール
この記事では、GUIから複数のファイルを文字列検索(grep)できるdnGrepについて紹介します。dnGrepは無料で利用できるWindows向けのオープンソースソフトウェアで、以下のように多くの機能を備えたパワフルなツールです。
主な機能:
- 正規表現を含む、様々な条件での検索が可能
- 検索結果のプレビューはシンタックスハイライトされ、見やすい
- テキストエディタとスムーズに連携可能
- 検索条件を実行前にテストすることが可能
- 条件を保存することができ、再利用しやすい
- 圧縮ファイルの中も検索可能
- Word、Excel、PowerPointの文書を検索可能
- PDFの文書を検索可能
- 日本語表示が可能
それでは詳細について説明します。
インストール
こちらの公式サイトの「Download」をクリックします。
最新のリリースページが表示されますので、Assetsからインストーラ (dnGREP.<バージョン番号>.x64.msi
) をダウンロードします。
ダウンロードしたインストーラ をダブルクリックして、インストーラを起動します。
インストーラの指示に沿って、インストールを行ってください。
基本設定
表示言語設定
「メニューバー」⇒「Settings」⇒「Options」から、Optionsダイアログを開きます。「Language」を「日本語」に変更し、「Save」をクリックします。
以後の説明は日本語表示で行います。
テーマ設定
「メニューバー」⇒「設定」⇒「オプション」から、オプションダイアログを開きます。「テーマ」を好みの値に変更し、「保存」をクリックします。
テキストエディタとの連携設定
設定を行うことで、検索結果をダブルクリックするだけで、該当ファイルの該当箇所をテキストエディタで開くことができるようになります。設定方法は次の通りです。
「メニューバー」⇒「設定」⇒「オプション」から、オプションダイアログを開き、「カスタムエディター」の「追加」をクリックします。
カスタムエディターダイアログの最下部にあるドロップダウンリストから、連携するエディタを選択します。「説明」、「コマンド」、「引数」が自動設定されますので、「登録」をクリックします。
オプションダイアログの「保存」をクリックして設定を確定します。
ドロップダウンリストに無いテキストエディタと連携する方法
ドロップダウンリストに無いテキストエディタでも、エディタがコマンドラインオプションに対応していれば連携することが可能です。
こちらの公式ドキュメントを参考に「説明」、「コマンド」、「引数」を設定してください。
例として、サクラエディタの場合は下の様に設定します。
- 「説明」
- サクラエディタ
- 「コマンド」
C:\Program Files (x86)\sakura\sakura.exe
- 「引数」
-X=%column -Y=%line -- %file
操作
検索する
検索場所の「フォルダ」に検索対象のフォルダ、検索の「検索対象」に検索する文字列を入力し、「検索」をクリックします。
検索場所の「詳細」を開くことで、検索対象ファイルの条件を細かく設定することも可能です。
検索条件を実行前にテストする
検索の「式のテスト」をクリックして、テストダイアログを開きます。
検索条件と「サンプル入力テキスト」を入力することで、検索実行前に条件のテストをすることができます。
検索条件を保存する(ブックマーク)
検索の☆マークをクリックすると、検索条件をブックマークとして保存することができます。
保存した検索条件は、「メニューバー」⇒「ブックマーク」で開くブックマークダイアログから、復元することができます。
検索結果をファイルに保存する
検索の「詳細」⇒「結果を保存」から、検索結果をファイルに保存することができます。
また、「レポートオプション」から開くレポートオプションダイアログにて、出力内容を設定することも可能です。
参考
この記事は以下の情報を参考にしました。
更新履歴
- 2024/03/09 dnGrep (Ver.4.1.27.0)の内容をもとに初版作成