Ryota Kondo

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2024/02/17

CSVやTSVファイルが表形式で編集しやすい/Cassava Editorの使い方

Cassava Editorは、無料で利用できるWindows向けのオープンソースソフトウェアです。このソフトウェアはCSVやTSVの編集を行うためのエディタであり、列が区切り文字ごとに分かれた表形式で編集することができます。さらに、様々な機能も備えています。

この記事では、Cassava Editorを使い始める上で、知っておくと便利な使い方を紹介します。

下の目次をクリックすると、説明に素早くジャンプできます。

インストール

作者のWebサイトの下のボタンからファイルをダウンロードします。

ファイルのダウンロード

ダウンロードした圧縮ファイルを解凍し、中にある「Cassava」フォルダを任意の場所に置きます。

フォルダの中にある「Cassava.exe」をダブルクリックすると、Cassava Editorが起動します。

基本操作

表形式の表示

CSV、またはTSVファイルを読み込むと、下のように列が区切り文字ごとに分かれた表形式で表示され、このまま編集することも可能です。

背景が薄オレンジのセルは、値はありませんが編集可能になっています。このセルに値を入れるだけで、簡単に列、または行を追加できるようになっています。

ファイルオープン

Excelと比べて良い点

Excelで上と同じファイルを開くと下の様になります。前ゼロが無くなったり、()がマイナスになったり、日付のハイフンがスラッシュになったりと自動変換されてしまいます。Cassava Editorの場合は、ファイルの値をそのまま表示することができ、自動変換を考慮する必要がありません。

Excelでファイルオープン

囲み文字の扱い

Cassava Editorは、デフォルトだとファイルの読み取り時にダブルクォーテーションを囲み文字として判別するので、画面には表示されません。

また、ファイルの保存時は「オプション」の「データ形式」の「クォート」の設定に従って、囲み文字を付けます。

囲み文字設定

「クォート」の設定値はファイル読み込み時に自動判定されません。例えば、全ての項目をダブルクォーテーションで囲んだファイルを読み込み、「クォート」の設定が「文字列は""で囲む」となっている状態で保存すると、文字列のみダブルクォーテーションで囲われます。
読み込み時と保存時で囲み文字の状態が変わってしまうことがあるため、「クォート」の設定値には注意してください。

編集

行を挿入・削除する

行を挿入・削除したい場所の行番号を右クリックして操作を選択する。

行の挿入にはショートカットキーがあり、Shift + Enter を押す。

行を挿入・削除する

列を挿入・削除する

列を挿入・削除したい場所の列番号を右クリックして操作を選択する。

列を挿入・削除する

行を入れ替える

入れ替えたい行の行番号をドラッグし、入れ替え先にドロップする。

列を入れ替える

入れ替えたい列の列番号をドラッグし、入れ替え先にドロップする。

文字を変換する

変換するセルを選択し、「メニューバー」⇒「編集」⇒「文字変換」から変換処理を選択する。

文字を変換する

行をソートする

「メニューバー」⇒「編集」⇒「ソート」から表示されるソートダイアログで実行する。ソートキーとする列や、ソート範囲などが指定可能。

行をソートする

連番を入力する

1行目とするセルに開始番号を入れ、連番を入力したい範囲を、開始番号を含めて選択する。

連番を入力する1

「メニューバー」⇒「編集」⇒「連続データ」から、「連番作成」をクリックする。

連番を入力する2

Excelのデータを張り付ける

貼り付けたいデータをExcelでコピーし、Cassava Editorに張り付ける。

コピーしたデータの行列数と、張り付ける選択範囲の行列数が異なる場合は、下の貼り付けオプションダイアログが表示されるので、貼り付け方法を選択する。

Excelのデータを張り付ける

検索

検索・置換ダイアログを使った検索

「メニューバー」⇒「検索」⇒「検索・置換」から表示される検索・置換ダイアログで実行する。正規表現検索や、数値の範囲検索などが可能。

検索・置換ダイアログを使った検索

デフォルトでは Ctrl + F のショートカットキーでは、検索・置換ダイアログが表示されず、代わりに簡易検索バーが表示されるようになっています。
簡易検索バーでは細かい条件指定や置換ができないので、「メニューバー」⇒「オプション」⇒「キーカスタマイズ」から、Ctrl + F のショートカットキーで検索・置換ダイアログが表示されるように設定するのがおすすめです。
設定は、キーカスタマイズダイアログの「Cassavaメニュー」⇒「検索」⇒「検索・置換」の設定をCtrl + F にします。

表示

行・列を固定する

Excelのウィンドウ枠の固定のように、行・列を固定することが可能。「メニューバー」⇒「表示」から、固定方法を選択する。

行・列を固定する

列幅と行の高さを初期状態に戻す

「メニューバー」⇒「表示」⇒「表示の更新」をクリックする。

列幅と行の高さを初期状態に戻す

設定

ライトモード・ダークモードを切り替える

「メニューバー」⇒「オプション」⇒「オプション」から、Cassavaオプションダイアログを開き、「色」の「スタイル」を変更する。

ライトモード・ダークモードを切り替える

列数が多いファイルを開いても列幅が狭くならないようにする

「メニューバー」⇒「オプション」⇒「オプション」から、Cassavaオプションダイアログを開き、「表示」の「列数が多い場合は列幅を狭くする」のチェックを外す。

列数が多いファイルを開いても列幅が狭くならないようにする

参考

この記事は以下の情報を参考にしました。

更新履歴

  • 2024/02/17 Cassava Editor (Ver.2.5.4)の内容をもとに初版作成

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システムエンジニア・プログラマー|このブログサイトの運営もしており、思いついたことをまとめて記事を書いています💡|Twitterのフォローはお気軽に